「エディット・ピアフに捧ぐ」 | 中央区 日本橋 茅場町の税理士事務所 - 細谷有子税理士事務所
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ほっと一言

所長の細谷有子のブログです。

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2012年2月8日

「エディット・ピアフに捧ぐ」

大方斐紗子 という女優をご存じだろうか?
今年で73歳の大ベテラン女優です。

先日偶然に彼女のコンサートのパンフレットを目にしました。

「エディット・ピアフに捧ぐ」
一人の女優は、生きる勇気を与えられた。
かつて、希望を失いかけた時に救ってくれたピアフの音楽は
大方斐紗子にとってただのシャンソンではない。
『愛とは・・・』『幸福とは・・・』言葉の一つ一つに込められた
ピアフの思いは、どんな時にも明日への光を示してくれる。
エディット・ピアフへの思いを綴るコンサート


この文章に興味をひかれ、コンサートを聞きに行った。
話し方は優しく、柔らかく、一見穏やかな おばあさん にしか見えないが、
歌い始めると、激しく・物悲しく・かわいらしく・・・その様子は変わっていく。
全19曲。 19の短編小説を演じきったコンサートだった。

ピアノ伴奏の 森丘ヒロキ氏(32才)が「どうしてこんな オバアチャンと 一緒にやることをOKしたの?」 との問いに
「この おばあさんには ピアフが憑いているような気がしたから・・・」と 答えているように、彼女の歌には彼女の人生がにじみ出ていた。

彼女のインタビュー記事にこんな件がある。

俳優の仕事のいいところは、苦労も幸せも全て宝になることなんです。
日常どこへ行っても楽しいし興味を持ちます。
全てが役者に活きますからね。
なぜなら、役者は「人を描く職業」。だから人間として、しっかり生きてなきゃ、描けるわけがない。
私も沢山苦労してきましたが、まだまだだなと思います。
まだ何も出来てないから役者を辞められない。
心から満足出来ると思える仕事が出来たら、そしたら辞めるかもしれませんね。

そして、Q どんな生き方が素敵だと思いますか? という問いに

「自分の中にたくさんの人を住まわせてあげる」ことでしょうか。
自分と違う人を軽蔑せずに「本当は人は素敵だ」と心から思いたい。
私たちはいつも自分からしか物事を、他者を見ていないけれども、他の視点から見ることが出来たらきっと素敵です。
役者もそうです。「私は○○だ」と主張するのではなく、自分をどれだけ捨てられるかが重要です。

彼女は、パリでコンサートを開き、大喝采を浴びたそうだが、帰国後 どういうわけか 「あんなものはシャンソンではない」と酷評を受け、ショックが大きかったため長い間 ピアフの歌を封印していたそうだ。
それが今回 ある人に引っ張り出され、コンサートを再開することになったらしい。
帰国後のコンサートがどのようなものだったかはわからないが、今回のコンサートでは見事に一人の女優としてピアフのシャンソンに込められた人の思いを描き切ったと思う。
一人の女優の人生に触れた 久々に心の奥にしみわたるコンサートでした。