中国事情について | 中央区 日本橋 茅場町の税理士事務所 - 細谷有子税理士事務所
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ほっと一言

所長の細谷有子のブログです。

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2010年9月14日

中国事情について

先日、中国に出張されていたH社長から面白い情報を頂きましたので、ご紹介します。
昨今 ニュースでは中国が世界GDPで日本を抜いて第2位になったと報じられ、その存在は世界中から重視されるようになってきています。
銀座を歩いてみると、中国語があちらこちらから聞こえ、銀座から晴海まで中国や韓国の観光客を載せた観光バスがズラリと並んでいる光景が見られます。
今や世界中が中国に注目している状況ですが、H社長からは「現地は結構厳しい状況です」とのお話を伺いました。
そして、中国の経済紙に興味深い記事が掲載されているので・・・とご紹介頂きました。

『財経』に興味深い社説が出ていたのでカンタンに引用します。
(以下抄訳引用)

中国が日本を抜いて世界で2番目の経済となった。このニュースを特に吹聴して回るような浮かれた気分は本土には無い。この淡々とした態度は自分たちの立場をわきまえた、思慮深い姿勢だと思う。世界GDP第2位の座を日本は実に41年間も維持してきた。
いまこの座に中国が就いてみて、あらためて実感するのは、それでも我が国にはまだまだ足らない部分があるということだし、ここまでくるために払った犠牲の大きさである。
環境問題をはじめ、取り組まねばならない問題は山ほどある。
それに世界第2位と言ったって、一人当たりGDPに直せば中国は世界第105位でしかない。日本の10分の1にも満たないのだ。
とりわけ我が国の成長の質には感心しない(unimpressive)ものがある。教育、医療、医薬などの社会資本整備の面では中国は遅れている。最も憂慮すべきは技術力の面でのイノベーションの欠如である。
資本市場も未熟だ。
GDPランキングをみせびらかす前に中国は国民ひとりひとりがすこやかに暮らせることや誰もがチャンスにありつけるようにすることを奨励し、考えてゆかねばならない。
日本はちっぽけな島国だが第二次大戦の灰塵の中から、断固とした決意を持って立ちあがった。そして早くも1969年には世界ランキング第2位の座に登り詰めた。
このところの日本経済はずっと低迷している。国の負債は雪だるま式に増えている。政治のリーダーはコロコロ変わっている。でもそのような苦境にあっても日本は失業率を低く抑えることには成功したし、社会は比較的安定している。日本のハイテク技術は未だ最先端だし、モノづくりは朽ちてないし、国民の教育水準は高い。
中国はこのような日本を目の前にして、慎重にその挑戦というものについて考え、日本の教訓から学ばねばならない。
中国が工業化するにあたって、数々の世界をリードするメーカーを輩出した日本から何を学べば良いのだろうか?日本の明治維新や戦後の民主主義の採用や経済の立て直しから何を学べば良いのだろうか?
もちろん、日本の真似をしてはいけないこともある。特別利益団体が政治に介入し政策を歪めたこと、高齢化対策がぜんぜん不十分なこと、そしてなによりも80年代のバブルを放置した痛恨の経験である。
このたび中国のGDPが日本のそれを追い越したのは上記のようなことを考えてみる良い機会だ。斜陽になりはじめた国家は手遅れになってはじめて自分の国が衰退していることに気がつく。
一方、ちからをつけた中国が世界のコミュニティーの中でどういう役割を果たすべきかについて最近ではいろいろな議論がある。中国人は世界にああでもないこうでもないと指図をはじめる前に我々自身の抱えている問題や弱点や強さについてよくわきまえる必要がある。
中国がこれからも成長できるかどうかは我々が我々自身のことを、そして世界のことをどれだけ良く理解できるかにかかっているのだ。