会社設立支援、相続税対策、医療税務、経営コンサルティングなら細谷有子税理士事務所|東京都中央区の税理士事務所
Blog

ほっと一言

所長の細谷有子のブログです。

ほっと一言
2017年7月20日

五七五 に 気持ちをのせて

今年の天気は本当に激しくて、日本中に大きな被害を与えています。
昨日(7月18日)も東京で大粒の雹が降り、皆を驚かせました。
日本だけではなく世界的規模で大きな天候異変が起こっており、この現象
を、「地球」の我々人間に対する警告としてもっと深刻に捉える必要が
あるのではないかと つくづく思うのですが。
いわゆる 先進国・大国と言われる国々は目先の利益に囚われてこの問題
に真剣に向かい合おうとしないのが、歯がゆく感じられます。

 昔 確か「手塚治虫」の漫画・・題名は忘れてしまったのですが・・に
次のような話がありました。

 ・・・・地球壊滅の危機に直面して、「神」が宣言する。
  皆で相談して 3日以内に生き残る者を1種類のみ選ぶように!
  さすれば、選ばれた者には「命」を授けよう。  ・・・・・

  これを受けて、どの国の民が人類の中で一番優秀なのか?
  生き残る価値のある民族はどこの国なのか?
  世界各国の間で激しい論争が起こり、3日後 力ずくでその
  立場を勝ち取った国のリーダーが「神」に対して、我々が
  選ばれし国民なのだと叫んだとたん・・・・
  地球上の全人類が滅びて、他の動植物たちが歓喜の声を上げる・・

といったような内容だったと。

改めてそのあらすじを見ると、「手塚治虫」という人は凄いな!と思います。
ただ、これを小説で読んでいたら余りにシリアスで気持ちが重くなるだけ
ですが、漫画で読むと何故か(自分は人間のくせに)他の動植物達の喜び
を一緒に分かち合っているという・・たかが漫画と侮るなかれです。

  深刻なことも正面切ってぶつけると、ますます辛くなりますが
ちょっと表現の仕方を変えると、その本質をより浮かび上がらせながら
笑いに替えることもできるようです。
私がいつも面白いなと思うのは「サラリーマン川柳」。17文字の中に
その時代が上手く表現されています。
今年は30周年だそうですが、まさに現代を表現していました。

  残業は するなこれだけ やっておけ
  こづかいも マイナス金利と 妻が言う
  落ちたのは 女子力 体力 保育園
  君の名は ゆとり世代の 名が読めず

仕事感覚としては、上司部下のそれぞれの立場から

  問題が こじれた頃に 報連相
  新人の トリセツ欲しがる 管理職
  新人は ペンを取らずに 写メを撮る

  「言ったよね?」 初めて聞いた でも言えず
  「ちょっといい」 上司手招き ちょっと嫌

一番共感したのは 「書きたいな 扶養控除に 猫と犬」でしたけど。

それにしても、この短い文字数でこれだけの表現が出来るというのは
素晴らしい。
深刻になると辛いことでも、気持ちをぶつけて、笑い飛ばして、また
頑張ろうという庶民のたくましさかもしれません。