ほっと一言
所長の細谷有子のブログです。
- ほっと一言
- 2025年5月22日
アンパンマン!!
朝の天気予報の時間に、毎日花が咲き乱れる映像が流れていて「いい季節だな」
と思っている間に、すでに花は終わっていき 新緑の季節になってきている。
もう早すぎて・・うかうかすると今年も半年が過ぎていきそうなので思わず立ち
止まってみたが、もはや5月もあと10日。
大きな波に飲み込まれ流されている様で、ため息が出る。
そのような中、NHKの朝ドラ「あんぱん」はささやかな楽しみになっていて
出勤の慌ただしい中、毎日ハラハラドキドキしながらみている。
最初は「アンパンマン」の事と分からず、「おむすび」のあとだから「あん
ぱん?」などと思っていたら、やなせたかしさんの「アンパンマン」だった。
テレビ放送がされたのが1988年からだそうなので、あまりアニメを見たことが
ないが、キャラクターが多く、次はどのような仲間が出てくるのかと期待して
いたのを覚えている。
朝ドラの「あんぱん」でもそれぞれの出演者がどのキャラクターににている?
という話題が出ているそうだ。
やなせ氏によると、ドキンちゃんが奥さんの暢さんで、やなせ氏自身は
バイキンマンだそうです。
そういう楽しみとは別に、今戦後80年という年。世界中が不条理な理屈を
主張しあっている年に、このドラマが放映されている。
「逆転しない正義」というのが、このドラマのテーマだという。
「草の実堂」というコラムに次のような文章がありました。
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「正義と悪」は立場が違えば簡単に入れ替わる
しかし飢えている人に食べ物を与えることは、どの国でも正義である」
と やなせは思った。
さらに「正義とは痛みを伴うもの」だと考えた
アンパンマンには弱点があり、汚れたり濡れたりすると力が出ない。
つまり食べられない状態になるとパワーダウンするのだ。
それでもアンパンマンはおなかを空かせた人に自らの顔を差し出す。
やなせは「自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすることが、本当の
正義である」と、アンパンマンを通じて表現しているのだ。
やなせたかし氏は、弱点のあるカッコ悪いヒーローこそが、本当の
正義だと考えた。
さて、アンパンマンはカッコ悪いヒーローだろうか。筆者にはアン
パンマンがカッコよく思えて仕方がない。
アンパンマンに詰まっているのは、単なるあんこではない。
やなせ氏の戦争体験、平和への祈り、壮大な哲学、人々に希望を
与える愛と勇気が詰まっている。
そしてやはり、お腹を空かせた子供たちを笑顔にするあんこが詰まって
いるのだ。
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こう思うと、アンパンマンのマーチの歌詞も心に響いてくる
”そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
何のために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
アニメのアンパンマンを何となく見ていたが、改めて やなせ氏の思い
を感じて、もっともっと世界中にこのアニメが広まって、世界中の
子供たちが見てくれたらいいな・・・と思う。