ほっと一言
所長の細谷有子のブログです。
- ほっと一言
- 2024年10月24日
心から「おめでとう!」
もう10月も終盤に差し掛かっているというのに、今日のニュースでは
桜や紫陽花の開花の便りがツクツクボウシの鳴き声をバックに流れていた。
本当に地球はどんどん変わっていく。10年・50年・100年後はどうなって
いるのだろうか?
先日 ノーベル平和賞を日本の「日本原水爆被害者団体協議会」が受賞
した。
日本被団協は ”ヒバクシャ”として知られる広島と長崎の被爆者たちに
よる草の根の運動で、「核兵器のない世界を実現するために長年にわたっ
て努力し、核兵器が二度と使われてはならないことを、証言を通じて示し
てきた」こと、また「並外れた努力が核のタブーの確立に大きく貢献した」
ことに対しての受賞だった。
原爆投下から11年後の1956年に結成された・・丁度「第五福竜丸」がアメ
リカの水爆実験で被ばくした頃にあたる。それから68年間、被爆者の立場
から核兵器廃絶を世界に訴える活動や被爆者の援護を国に求める運動を続
けてきた。
ウィキペディアによると
同じノーベル賞でありながら医学・物理・化学などの部門は、業績に
対してある程度 客観的な評価がなされているが、ノーベル平和賞は
「現在進行形の事柄にかかわる人物」も受賞対象になり、毎年選考に
向けて選考委員に対するロビー活動や政治行動が多く起こるため・・
他の賞と比べ政治色が多くなりがちで、世界に失望を招くことも多く
問題視されているという。
かつては、あのヒトラーでさえ推薦対象になったこともあるとか・・
もちろん今回も、現在世界中で起きている紛争の抑止の目的のために
この時期に「日本被団協」に平和賞が送られたのは明らかであるが、
来年原爆投下80年を迎えるにあたり、世界中に「核のタブー」を守る
事が人類のすべてにとって非常に重要なことだと改めて伝えるきっけ
になったことは大きな意義があると思う。
日本としては50年ぶりの受賞だというが、前回と違って今回の受賞は
心から「おめでとう」と言いたい!!