ほっと一言
所長の細谷有子のブログです。
- ほっと一言
- 2023年4月20日
調査解禁 ?
桜が終わり、柔らかい新芽が溢れてくるこの気持ちいい季節に、何故か税務調査の連絡が入る。
7月10日が国税局や税務署の調査官にとっては定期人事異動の日となっているため、この時期に駆
け込みで調査が行われる。
コロナの時期は、延期~延期~中止の繰り返しで・・・結局2年間「調査」が無く平穏に過ごして
いたが、コロナが解禁になった途端、連絡が入り始めた。
4月は2件の調査。
調査は嫌いではない。改めて企業の特徴を確認できるし、俯瞰することが出来る。
会社との一体感もさらに育つ感じがして、楽しい時間の時もある。
以前の調査はほとんど中堅どころが一人で担当としてくることが多かった。
黙々と資料を調べ無駄話もしないタイプが多かったからか、立会をしていても長~い長~い2日間
を手持無沙汰で過ごすことも良くあった。
最近は一旦退官した方の再雇用組か再雇用組と若い調査官のペア・・・指導しながらの調査・・が
やってくることも多くなった。
その様な時は、「調査官の指導」を観察することが出来て面白い。
税務署としてどのような項目をチェックしているのか。今回は特にどのような項目を重点にして
調べようとしているのか・・・通常は調査官の頭の中にあるマニュアルを、指導しながらの会話を
洩れ聞くことで知ることが出来る。
こちらも基本に戻って経理の体系を確認することが出来る。
それにしても今回の調査官は若い! 22才と26才。
しかも、「コロナで調査が実施されなかったので、経験が無いんです」との挨拶。
さてさて、どうなる事かと思っていたが、原則に基づいて淡々と手際よく資料を確認していった。
1日目に持ち帰った資料を署内で報告して2日目の調査手順について上司から指導を受けてきている。
2~3年経ったら優秀な調査官になりそう・・などと母心的な余裕で見ていたのだが、22才の調査官
が時々腕を組んで天井を見上げ溜息をつくのが気になって、「何かありますか?」と聞いてみたら
「そんなところで引っかかるの? 早く聞いてよ」と突っ込みを入れたいような事だった。
オーバーリアクション・・やめてね!
ともかく1件目の調査は終了。
2件目は1週間後。・・今度はどの様な調査官がやってくるのか?
どうも指導調査の気配がする。